良い姿勢とはいったいどのような姿勢でしょうか?
一般的には「胸をひらいて、背骨がまっすぐな状態」と言われていますが
これを意識していても、なかなか良い姿勢にはなってきません。
当たり前のことですが普段の作業のほとんどの事は体の前に手をだしておこなっていると思います、手が体の前にあり作業をおこないながら肩を後ろに引くという動き自体が不自然なことであると思いますし、意識的に長時間にわたり姿勢を維持する筋肉ではない肩の筋肉に力を入れ続ける事は筋肉と関節にとって負担になってくると思います。
では、良い姿勢をとる際に一番大事なポイントをどこでしょうか?
私は「骨盤」であると思います。
骨盤は背骨の土台となる場所です、また、骨盤と背骨は常に互いに影響を及ぼしあい協調性をもって動いています。
背中が丸くなっているのを伸ばそうとする時には必ず骨盤も動きます、骨盤の動きが悪い時は背骨は本来持っている動きを出すことはできません。
わかりやすく説明するために、体を家に例えてみましょう。
骨盤は家の土台、基礎にあたる部分です、背骨は柱になり、頭は屋根です。
家の土台崩れて傾いているのに、柱ばかりまっすぐにしていても家は崩れてしまいますね。
良い家を建てるには順序があります、まず土台を作り、柱を立て、屋根をのせます。
良い姿勢を作るのにも順序があります、まず骨盤を整える事です。
そして背骨のゆがみをとり、頚椎の調整(頭の位置に関係します)をします。
次回は実際にその大事な骨盤をどの様に整えていくのかをお話しします。